受注と在庫の管理を、小さな会社・店舗で一元化する方法 ― 注文の入口を1つにまとめるところから始める5ステップ【2026年版】

2026年10月15日 · R.Support(対応地域は全国。やり取りはオンラインで完結します)

結論から。受注と在庫の管理は、大きなシステムから入りません。まず「注文の入口を1つにまとめる」「在庫の数を1か所で持つ」の2つだけを決めます。見落とし・二重受注・数のずれ・発送漏れは、この2つが決まると、確かめる場所が1つになります。


注文が散らばっていると、毎日こんなことが起きる

電話で受けた注文はメモ帳に。LINEの注文はトークの中に。FAXは机の上、メールは受信箱。

どれも「受けた」ことに違いはありません。ただ、置き場がばらばらです。

この状態が続くと、次の4つが起きやすくなります。

困りごとその場で起きていること根っこ
注文の見落としLINEの注文が、ほかの連絡に埋もれる。FAXが書類に紛れる入口が複数あり、見る場所が決まっていない
二重に受ける電話で受けた分とネットで受けた分が、最後の1個を取り合う在庫を引く場所が1つではない
在庫の数が合わない表では3個、棚には1個入荷・返品・破損など、注文以外の動きが記録されていない
発送の漏れ・遅れ受けたことは覚えているが、どこまで進んだかが分からない注文ごとの「今の状態」を持っていない

4つとも、担当者の注意力の問題に見えます。でも、根っこはほぼ同じです。

原因は「人」ではなく、置き場が2つ以上あること

注文の記録が、メモ・トーク・紙・受信箱に分かれている。在庫の数が、Excel・紙の台帳・担当者の記憶に分かれている。

置き場が2つ以上あると、どれが正しいかを、毎回人が突き合わせることになります。

忙しい日ほど、この突き合わせが後回しになります。そして、ずれは忙しい日に生まれます。

だから「気をつける」「ダブルチェックする」だけでは止まりません。置き場を1つに寄せると、確かめる場所が1つになります。システム化の中身は、ほとんどがこの「寄せる」作業です。

Excelで回せる範囲と、限界が来る合図

Excelは悪い道具ではありません。注文が1日数件で、触る人が1人なら、十分に回ります。

次のような合図が出てきたら、Excelの外に出すことを考える時期です。

1つでも当てはまれば、Excelが悪いのではありません。Excelに頼む仕事が、増えすぎています。

迷ったときの目安

「この表が1日使えなかったら、注文は止まるか」を考えてください。止まるなら、その表はもう業務の中心です。中心にある物は、壊れにくい形にしておく価値があります。

最初に決めるのは2つだけ ― 注文の入口と、在庫の置き場

1. 注文の入口を1つにまとめる

入口を1つにする、とは、お客様に電話をやめてもらうことではありません。

電話・FAX・LINE・メールで受けた注文を、受けた人がその場で同じ受付表に入れる。記録の入口を1つにする、という意味です。

ネットで受ける注文は、最初からその受付表に入る形にしておくと、書き写す手間がなくなります。

2. 在庫の数を1か所で持つ

「正しい数はここにある」と言える場所を、1つだけ決めます。これを正本と呼びます(正本=迷ったときに信じる元の記録)。

紙の台帳やホワイトボードは残してもよいですが、数を直すのは正本だけにします。

入荷・返品・破損・試食やサンプルなど、注文以外で数が動いたときも、正本に記録します。数のずれは、この「注文以外の動き」の記録漏れから起きやすくなります。

受注と在庫をつなぐ、最低限の決まり

入口と置き場が決まったら、2つをつなぎます。決めるのは、注文の「状態」と、在庫を動かすタイミングです。

状態意味在庫の扱い
受付注文を受けた。内容の確認前まだ動かさない
確定品物・数・お届け日が決まった引当(売り先が決まった数として押さえる)
準備中箱詰め・取り置きの準備をしている押さえたまま
発送済み品物が店を出た・お渡しした在庫から引く
キャンセル注文が取り消された押さえた数を戻す

引当(ひきあて)=棚にはあるけれど、もう売り先が決まっている数として押さえることです。「棚にはあるけれど、もう売れない数」が見えるので、二重に受けることが減ります。

状態が決まると、「確定したのに、まだ発送済みになっていない注文」を一覧で出せます。発送の漏れは、この一覧を毎日1回見るだけで気づけます。

進め方 ― 小さく始める5ステップ

  1. 今の入口と置き場を書き出す
    1週間、注文がどこから来たか(電話・FAX・LINE・メール・店頭・ネット)と、在庫の数をどこに書いているかを数えます。紙1枚で足ります。
  2. 注文の入口を1つにまとめる
    受付表を1つ決め、どの経路で来た注文も、受けた人がその場で入れる決まりにします。ネットの注文は、この受付表に直接入る形にします。
  3. 在庫の正本を1つに決める
    商品の名前と単位(個・箱・kg)をそろえ、実際に数えた日の数で始めます。入荷・返品・破損も、正本に記録します。
  4. 注文の状態と在庫をつなぐ
    受付・確定・準備中・発送済み・キャンセルの5つの状態を決め、確定で在庫を押さえ、発送で在庫から引くようにします。
  5. 期限を決めて切り替える
    新しい仕組みと今のやり方を並べる期間を先に決め、例外の扱いを書き出してから、古いやり方を止めます。

1と2だけでも、見落としは減ります。3から先は、商品の数や注文の量に合わせて進めます。全部を一度に変える必要はありません。

既製のサービスで足りる場合と、専用に作る場合

受注管理や在庫管理には、毎月の利用料で使える既製のサービス(クラウドで使う、出来上がった仕組み)がたくさんあります。合うなら、まずそれで十分です。

見るところ既製のサービスで足りやすい専用に作るほうが合いやすい
業務の流れ一般的な「受けて、送る」の流れ取り置き・量り売り・セット品・得意先ごとの価格など、独自の決まりがある
注文の入口ネットショップが中心電話・FAX・LINEが中心で、ネットは一部
合わせ方道具に業務を合わせられる業務に道具を合わせたい。現場の言葉で画面を作りたい
今の道具1つのサービスで完結するいくつかのサービスや表に、同じ内容を二重に入力している
機能用意された機能で足りる使わない機能が多く、足りない機能が別にある

迷ったら、既製のサービスに自分の店の1日分の注文を、実際に流してみてください。引っかかる所が、その店の業務の独自な部分です。

引っかかる所が少なければ既製で、多ければ専用で。どちらが上ということはありません。

ネットの注文を受けるだけなら、24'Seven でも始められます

入口をまとめる第一歩として、ネットで注文を受ける窓口だけを先に置く方法もあります。

R.Support の 24'Seven(予約受付・自動通知システム)は、ホームページと、24時間のネット予約・注文の受付を一式でご用意します。注文が入ると店主のLINEに通知が届き、受けるかどうかはお店が決めます。内容は文字で残るので、電話のメモを書き写す手間がなくなります。

料金とプランは、公式サイトにまとめています。制作の内容、オプション、お支払いの流れまで、いちばん新しい内容をご覧いただけます。

料金とプランを見る → お問い合わせ →

24'Seven が受け持つのは、注文の入口です。在庫の数の管理まで一緒に組みたい場合は、下の「専用のシステム開発」でご相談ください。

導入のときの注意 ― 二重管理の期間と、例外の扱い

移行期間の二重管理は、期限を決めて短く

切り替えの直後は、新しい仕組みと今のやり方を並べて使う期間があると安心です。

ただし、並べる期間が長いと、両方に入力する手間が続きます。そのうち、どちらの数も信じられなくなります。

例外は、切り替えの前に書き出しておく

現場の業務は、例外でできています。仕組みに入れるか、手で扱うかを、先に決めます。

全部を仕組みに入れる必要はありません。めったに起きない例外は「手で扱う」と決めておく方が、仕組みは単純で長持ちします。

最初の在庫の数は、数えた日の数で入れる

古い表の数をそのまま写すと、ずれも一緒に引き継ぎます。切り替えの日に棚を数え、その数から始めます。

専用に作るときの流れと、費用の決まり方

R.Support は、業務のお悩みを伺い、その現場のためのシステムを一からつくります。受注と在庫のように、店ごとに決まりが違う業務こそ、専用に作る意味があります。

順番すること
ご相談今困っていることを、そのままお聞かせください。注文の経路や、使っている表の写真だけでも始められます
ヒアリング1日の注文の流れ、在庫の動き、例外を一緒に洗い出します
ご提案とお見積り最初に作る範囲(注文の入口と在庫の正本)と、後から足す範囲を分けてご提案します
制作と納品決めた範囲をつくり、納品します。移行期間と例外の扱いも、納品の前に一緒に決めます

料金は、制作にかかる日数、つくる物の難しさ、使うたびに費用がかかる仕組みが含まれるか、納品後の保守とサポートの有無を検討して、適正な価格で決めます。お見積りまでは、費用はかかりません。

これまでの制作は、App Store のアプリ1本、Webサイト5本、Webシステム6本です(2026年10月時点)。

ご相談は、お問い合わせフォーム、公式LINE(@761uauuf)、メール(info_r@r-support-select.shop)で承ります。やり取りはオンラインで完結します。

よくある質問

Q. 小さな会社や個人の店でも、受注管理のシステムは必要ですか。
注文が1日数件で、受ける人が1人なら、紙やExcelで足りることもあります。注文の経路が2つ以上ある、受ける人が2人以上いる、在庫の数が合わないことがある。このどれかに当てはまるなら、注文の入口と在庫の置き場を1つにまとめる価値があります。

Q. 在庫管理はExcelのままではだめですか。
Excelのままでも使えます。ただ、同じファイルのコピーが増える、2人以上が同時に更新する、外出先から数を見られない、作った人しか直せない、といった合図が出たら、Excelに頼む仕事が増えすぎています。そのときが、Excelの外に出すことを考える時期です。

Q. 受注と在庫を一元管理するには、何から始めればよいですか。
2つだけです。1つ目は、電話・FAX・LINE・メールの注文を同じ受付表に入れる「注文の入口」を決めること。2つ目は、正しい在庫の数を1か所で持つことです。注文の状態と在庫のつなぎ方は、その後で決めます。

Q. 既製のサービスと、専用に作るのは、どちらがよいですか。
業務の流れが一般的で、道具に業務を合わせられるなら、既製のサービスで足ります。取り置きや得意先ごとの価格など独自の決まりが多い場合や、いくつかのサービスに同じ内容を二重に入力している場合は、専用に作るほうが合いやすくなります。どちらが上ということはありません。

Q. 切り替えのとき、今のやり方と並行して使うべきですか。
並べて使う期間はあった方が安心ですが、期限を先に決めて短くします。期間中もどちらを正とするかを決めておき、最終日に数を突き合わせて、合ったら古い方を止めます。

Q. 専用のシステム開発の費用はいくらですか。
ご相談のうえで決めます。制作にかかる日数、つくる物の難しさ、使うたびに費用がかかる仕組みが含まれるか、納品後の保守とサポートの有無を検討して、適正な価格をご提示します。お見積りまでは、費用はかかりません。

Q. ネットで注文を受ける窓口だけを、先に作ることはできますか。
できます。24'Seven の予約受付・自動通知システムで、ホームページと24時間のネット予約・注文の受付を一式でご用意します。注文が入ると店主のLINEに通知が届き、受けるかどうかはお店が決めます。料金とプランは、公式サイトにまとめています。

まとめ

受注と在庫の管理は、大きな仕組みから入る必要はありません。

注文の入口を1つにまとめる。在庫の数を1か所で持つ。この2つが決まると、見落とし・二重受注・数のずれ・発送漏れを、1か所で確かめられるようになります。

そのうえで、注文の状態と在庫をつなぎ、期限を決めて切り替えます。例外は先に書き出し、めったに起きないものは手で扱うと決めておきます。

既製のサービスで足りるなら、それで十分です。業務の決まりが独自なら、専用に作る意味があります。

どちらが合うか分からない段階でも、今の注文と在庫の流れをそのままお聞かせください。お見積りまでは、費用はかかりません。


ネット注文の受付画面を、お店の名前で見る入力は店名だけ・約10秒で表示されます

同じことで困っている方へ

LINEで送る Xで共有

今の注文と在庫の流れを、そのままお聞かせください。

R.Support は、業務のお悩みを伺い、その現場のためのシステムを一からつくります。注文の入口をまとめ、在庫の数を1か所で持つところから、小さく始められます。料金は、制作にかかる日数・つくる物の難しさ・使うたびに費用がかかる仕組みか・保守の有無を検討して決めます。お見積りまでは、費用はかかりません。ご相談だけでも大丈夫です。売り込みはしません。料金とプランは、公式サイトにまとめています。

お問い合わせフォームで相談する LINEで相談するID検索は @761uauuf /友だち追加後、『相談希望』とひと言送るだけでご案内が届きます 料金とプランを見る 実績を見る →

あわせて読む

Excelや紙の管理が限界になったときの6つのサイン ― システム化を考えるタイミングと、小さく始める進め方 業務システムを一から作る費用は、何で決まるのか ― 見積もりを左右する4つの軸と、依頼前に整理すること SaaSを使うか、自社専用のシステムを作るか ― 既製品とオーダーメイドの違い、向いている場合、判断のための12の質問 電話予約を減らして、予約を見える化する ― サロン・店舗の自動予約(ネット予約)の始め方 予約ができるウェブサイトの作り方 ― サロンのネット予約導入と、予約管理の始め方 読みもの(記事一覧)へ