SaaSを使うか、自社専用のシステムを作るか ― 既製品とオーダーメイドの違い、向いている場合、判断のための12の質問【2026年版】

2026年10月15日 · R.Support(対応地域は全国。打ち合わせから納品まで、オンラインで進められます)

結論から。業務が一般的で、すぐ始めたいなら、まず既製のサービスです。既製品に合わせても手作業が残る、道具をつなぎたい、人数とともに月額が膨らむ。このどれかが強いなら、専用に作るほうが向いています。分かれ目は機能の数ではなく、合わせたあとに残る手作業です。


迷っているのは「どちらが得か」より「合わせられるか」

既製のサービスの案内を読むと、たいていのことはできそうに見えます。

ところが使い始めると、その外側にExcel や紙、確認の電話が残ることがあります。

「作ったほうがいいのか」と考え始めるのは、たいていこのときです。

この記事は、どちらが優れているかを決める記事ではありません。自社の業務に照らして、どちらが合うかを見分ける手順をまとめます。

特定の製品の良し悪しには触れません。比べる物差しだけを置きます。

言葉の整理 ― SaaS・パッケージ・スクラッチの違い

まず、よく出てくる言葉をそろえます。

呼び方どういうものか費用の払い方(多い形)
SaaS(サース。クラウドの業務ソフト)完成しているサービスを、インターネット越しに借りて使う。自社にサーバーを置かない月額や年額。使う人数や機能の段階で金額が決まる形が多い
パッケージ完成しているソフトを買って、自社のパソコンやサーバーに入れて使う購入の費用と、保守の費用
スクラッチ(オーダーメイド)自社の業務に合わせて、一から作る作る費用と、保守の費用。中身によって大きく変わる
既製品+つなぎ込み既製のサービスを中心に使い、足りない部分だけを作ってつなぐ既製品の利用料と、つなぐ部分の作る費用・保守の費用

この記事では、SaaSとパッケージをまとめて「既製品」、スクラッチを「専用のシステム」と呼びます。

既製のサービスが向いている場合

既製品に業務を合わせるのは、悪いことではありません。多くの会社が使っている流れは、それ自体が一つの答えです。

自社のやり方に強いこだわりがなければ、合わせたほうが早く整います。

専用に作るほうが向いている場合

逆に言えば、この5つのどれにも当てはまらないなら、専用に作る理由は弱くなります。

10の観点で並べると

観点既製のサービス専用のシステム
始めるまでの早さ申し込めばすぐ使えるものが多い作る期間がかかる
最初の費用小さく始めやすい作る費用がかかる
毎月の費用利用料が続く。人数や段階で変わる形が多い保守や運用の費用。人数で変わらない作りにもできる
業務への合い方業務を既製品に合わせるシステムを業務に合わせて作る
変えたいとき設定でできる範囲で変える。それ以上は提供する側の予定しだい自社の判断で直せる。直すたびに費用と時間がかかる
人数が増えたとき月額が上がる形が多い作り方しだいで、人数で費用が変わらない形にできる
保守・更新提供する側が受け持つ作った会社か自社が受け持つ。取り決めが要る
法改正への対応提供する側が対応する形が多い必要なら、自社の側で直す
データの扱い提供する側の形で保存される。書き出せる範囲を確認する保存の形を自社で決められる
やめるとき解約すれば止まる。データを持ち出せるか確認する使い続けるかは自社で決める。保守を切ると直す人がいなくなる

どちらかが全部の行で勝つことはありません。自社にとって重い行がどれかで、答えが変わります。

見落としやすいのは、既製品の外に残る手作業

比べるとき、目が行くのは既製品の月額と、専用の作る費用です。

でも、もう一つの費用があります。既製品の外で、人が手で続けている作業です。数え方は次の4つです。

  1. 1週間、業務の流れを書き出す(誰が・何を・どの道具で)。
  2. 道具と道具のあいだで、人が運んでいる作業に印をつける(転記・書き出し・集計・確認の連絡)。
  3. 印をつけた作業ごとに、1回の時間×1か月の回数×関わる人数を出す。
  4. 合計を、月の時間として書いておく。
作業1回月の回数人数月の時間
受けた注文を、別の表に打ち直す10分40回1人約6.7時間
月末に、2つの道具から数字を集めて集計する120分1回2人4時間
在庫の数を電話で確かめてから返事をする5分60回1人5時間
合計約15.7時間

表の数字は、計算の形を示すための例です。ご自分の業務の数字に置き換えてください。

この時間は、毎月どこかの誰かが払っています。既製品の月額と並べて書いておくと、比べる材料がそろいます。

専用に作るかどうかは、この時間をどこまで減らせるかで考えます。

人数で決まる月額は、3年分で並べる

人数に応じた月額は、始めるときは小さく見えます。

比べるときは、今の人数ではなく、3年後に使っていそうな人数で計算してください。

何を出すか計算の形
既製品の月額1人あたりの月額 × 使う人数
既製品の3年分月額 × 36か月(人数が増える年は、その人数で)
専用のシステムの3年分作る費用 + 保守の費用 × 36か月
どちらにも足すもの既製品の外に残る手作業の時間(上の表)

「使う人」の数え方も確認しておきます。見るだけの人や、取引先が数に入るかどうかで、月額は変わります。

どちらが安くなるかは、人数・期間・中身で変わるため、一つには決まりません。大事なのは、同じ期間・同じ人数で並べることです。

第3の選択肢 ― 既製品を中心に、足りない部分だけをつなぐ

全部を既製品にするか、全部を作るか。その二択ではありません。

一般的な業務は既製品に任せ、自社ならではの部分だけを作ってつなぐ形があります。

つなぐときは、API(外のシステムからデータを読み書きするための窓口)を使うのが一般的です。

この形が向いている場合

先に確認しておくこと

R.Support の専用のシステム開発は、ご相談とヒアリングから始めます。今の道具のどこで手作業が残っているかを伺ってから、ご提案とお見積りをお出しします。お見積りまでは、費用はかかりません。

判断のための12の質問

当てはまるものに「はい」をつけてください。右の列が、その答えが指す方向です。

#質問「はい」なら
1その業務は、多くの会社で同じ流れで行われていますか。既製品
2今月中に使い始める必要がありますか。既製品
3使う人は、この先も少人数のままですか。既製品
4システムの保守や更新を、自社で持ちたくないですか。既製品
5法改正のたびに直しが要る業務ですか(会計・給与など)。既製品
6自社のやり方そのものが、お客様に選ばれる理由になっていますか。専用
7既製品を使っていても、Excel や紙での作業が毎日残っていますか。専用
8同じ内容を、2つ以上の道具に打ち直していますか。専用 またはつなぎ込み
9現場の全員や、取引先にも使ってもらいたいですか。専用
103年後、使う人は今よりかなり増えていそうですか。専用
11集計の切り口や、データの保存の形を自社で決めたいですか。専用
12今の既製品は気に入っていて、足りないのは一部だけですか。つなぎ込み

「既製品」の側に「はい」が多ければ、まず既製品から始めます。

「専用」の側に多ければ、専用に作る相談をする価値があります。両方に分かれたら、つなぎ込みの形を考えます。

7と8は、とくに重く見てください。毎日残る手作業は、毎月払っている費用と同じだからです。

専用に作ると決めたら ― 相談の前にそろえる4つ

  1. 業務の流れを書き出す。今の業務の流れを、誰が・何を・どの道具で行っているかの形で書き出します。
  2. 残っている手作業の時間を出す。道具と道具のあいだで人が運んでいる作業に印をつけ、1回の時間×1か月の回数×関わる人数で、月の時間を出します。
  3. 既製品のままでよい部分を分ける。既製品のままでよい部分と、専用にしたい部分を分けます。全部を作る前提にしません。
  4. 使う人数と見込みを書く。今使っている人数と、3年後に使っていそうな人数を書きます。取引先やパートも使うかどうかも書きます。

きれいな資料でなくて大丈夫です。メモや、今使っている Excel の画面でも話は進みます。

R.Support の専用のシステム開発

業務のお悩みを伺い、その現場のためのシステムを一からつくります。流れは次の4段階です。

  1. ご相談 … 困っていることを、そのままお聞かせください。
  2. ヒアリング … 業務の流れと、残っている手作業を伺います。
  3. ご提案とお見積り … 作る範囲と費用をお出しします。
  4. 制作と納品 … ご提案の内容で作り、お渡しします。

料金は、ご相談のうえで決めます。制作日数・難しさ・使うたびに費用がかかる仕組みか・保守の有無を検討して、適正な価格でお見積りします。お見積りまでは、費用はかかりません。

打ち合わせから納品まで、オンラインで進められます。対応地域は全国です。

これまでの制作は、App Store のアプリ1本、Webサイト5本、Webシステム6本です(2026年10月時点)。

よくある質問

Q. SaaSと自社専用のシステムは、何が一番違いますか。
業務とシステムの、どちらをどちらに合わせるかです。SaaSは、完成しているサービスに業務を合わせて使います。専用のシステムは、業務に合わせてシステムを作ります。

Q. パッケージとスクラッチの違いは何ですか。
パッケージは、完成しているソフトを買って、自社のパソコンやサーバーに入れて使う形です。スクラッチは、自社の業務に合わせて一から作る形です。SaaSは、完成しているサービスをインターネット越しに借りる形で、パッケージと同じく既製品の仲間です。

Q. 既製品と専用のシステムは、どちらが安いですか。
使う人数・使う期間・中身によって変わるため、一つには決まりません。既製品の月額、専用のシステムの作る費用と保守の費用、既製品の外に残る手作業の時間を、同じ期間でそろえて並べてください。3年分で比べると判断しやすくなります。

Q. 既製品を使いながら、一部だけ専用に作ることはできますか。
できます。一般的な業務は既製品に任せ、足りない部分だけを作ってつなぐ形です。使っている既製品に、外とつなぐ窓口(API)やデータの書き出しがあるかを、先に確認してください。

Q. 専用のシステムを作ったあと、保守はどうなりますか。
作ったあとの直しや更新を、誰がどこまで受け持つかを、作る前に決めておきます。取り決めがないと、直す人がいない状態になります。見積もりの段階で、保守の有無と範囲を確認してください。

Q. R.Support に専用のシステムを相談すると、費用はいくらですか。
料金は、ご相談のうえで決めます。制作日数、難しさ、使うたびに費用がかかる仕組みかどうか、保守の有無を検討して、適正な価格でお見積りします。お見積りまでは、費用はかかりません。

Q. 何から相談すればよいですか。
今の業務で、いちばん時間を取られている手作業を1つ教えてください。お問い合わせフォームか公式LINE(@761uauuf)から、そのままご相談いただけます。

まとめ

既製品か、専用か。分かれ目は機能の数ではなく、既製品に合わせたあとに残る手作業です。

業務が一般的で、すぐ始めたいなら、まず既製品。

業務が独特で手作業が毎日残る、道具をつなぎたい、人数とともに月額が膨らむ。それなら、専用に作るほうが向いています。

その間には、既製品を中心にして、足りない部分だけをつなぐ形もあります。

迷ったら、12の質問に答えて、残っている手作業の時間を1か月分書き出してください。それが、相談のときにいちばん役に立つ資料になります。

R.Support は、先に実物を触っていただくことを大事にしています。店名を入れるだけで、その店の受付画面が出る体験デモを置いています。


R.Support が作った仕組みを、先に触ってみる入力は店名だけ・約10秒で表示されます

同じことで迷っている方へ

LINEで送る Xで共有

今の業務で残っている手作業を、そのままお聞かせください。

R.Support の専用のシステム開発は、業務のお悩みを伺い、その現場のためのシステムを一からつくります。流れは、ご相談 → ヒアリング → ご提案とお見積り → 制作と納品です。料金は、制作日数・難しさ・使うたびに費用がかかる仕組みか・保守の有無を検討し、ご相談のうえで適正な価格で決めます。お見積りまでは、費用はかかりません。打ち合わせから納品まで、オンラインで進められます。メール(info_r@r-support-select.shop)でも承ります。売り込みはしません。

お問い合わせフォームで相談する LINEで相談するID検索は @761uauuf /友だち追加後、ご相談の内容をそのまま送ってください 料金とプランを見る 実績を見る →

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