構造化データとは ― 店名・営業時間・料金に「札」を付けて、検索エンジンとAIに正しく伝える方法【店舗向け】

2026年10月15日 · R.Support(対応地域は全国。やり取りはオンラインで完結します)

結論から。構造化データは、ページの中の店名・営業時間・料金に「これは何か」の札を付けて、検索エンジンとAIに渡す書き方です。画面の見た目は変わりません。大事なのは、札の中身を画面と同じにしておくことです。


構造化データとは ― 検索エンジンとAIに渡す「札」

人は、ページを見れば「ここが店名」「ここが営業時間」と分かります。

機械は、そこまで確かには分かりません。「10:00〜18:00」が営業時間なのか、イベントの時間なのか。数字だけでは決めきれないからです。

そこで、内容に札を付けて渡します。「これは店名」「これは営業時間」「これは料金」。この札の付け方が、構造化データです。

札の言葉は、schema.org(スキーマ・ドット・オルグ)という共通の辞書で決まっています。検索エンジンの会社が共同で始めた辞書です。

画面に書いてあること付ける札(schema.org の名前)
〇〇カフェname(店名)
〇〇県〇〇市〇〇町1-2-3address(住所)
000-0000-0000telephone(電話番号)
10:00〜18:00・月曜定休openingHoursSpecification(営業時間と定休日)
ブレンドコーヒー 〇〇円Offer の price(料金)

画面の文字は1つも変わりません。札を読むのは、お客様ではなく機械です。

店舗に関係がある3つの理由

「難しそうだし、うちには関係ない」と感じる方が多いところです。ただ、店舗ほど関係があります。

  1. 検索結果の見え方。パンくず(ページの位置)などが、検索結果に添えて表示されることがあります。表示するかどうかは、検索エンジンが決めます。
  2. AIの答え。AIを使った検索は、ページを読んで答えを組み立てます。札が付いていると、営業時間や料金を取り違えにくくなります。
  3. 情報のずれを防ぐ。画面・構造化データ・Googleビジネスプロフィールの3つがそろうと、どこで調べても同じ営業時間が出ます。

先に、大事な線を1本引いておきます。構造化データは、入れただけで順位が上がるしくみではありません。役目は、お店の情報を機械に取り違えなく伝えることです。

検索とページの直し方の全体は、店舗のSEO対策の記事にまとめています。構造化データは、その中の「伝え方」の部分です。

店舗でよく使う型

札には「型」があります。お店そのもの、会社、よくある質問、ページの位置、メニューと料金。小さなお店なら、まずは次の5つで足ります。

型何を表すか使う場面
LocalBusiness(とその仲間)地域のお店そのもの店名・住所・電話・営業時間。業種に合う細かい型があれば、そちらを使う
Organization会社・団体会社案内、ロゴ、問い合わせ先。店舗が1つの小さな会社なら、LocalBusiness で足りることが多い
FAQPageよくある質問質問と答えのページ。検索結果での表示は対象が限られる(後で説明します)
BreadcrumbListページの位置(パンくず)「トップ › メニュー › カット」のような階層
Service と Offer提供するサービスと料金メニュー・コース・料金。画面の料金と同じ数字で書く

LocalBusiness の仲間(業種ごとの細かい型)

LocalBusiness には、業種ごとの細かい型があります。合う型があれば、細かいほうを選びます。機械に伝わる情報が1つ増えるからです。

ちょうど合う型が無ければ、LocalBusiness のままで問題ありません。無理に近い型を選ぶより、正しい広い型のほうが安全です。

LocalBusiness に書く項目

Google の案内で、店舗の情報に欠かせない項目は「店名」と「住所」の2つです。そのほかは、あるほど伝わります。

項目意味書くときの注意
name店名看板・画面・Googleビジネスプロフィールと同じ表記にする
address住所郵便番号・都道府県・市区町村・番地に分けて書く
telephone電話番号画面と同じ番号。ハイフンの有無もそろえる
openingHoursSpecification営業時間と定休日曜日ごとに開店と閉店の時刻を書く。変えたらすぐ直す
urlお店のページの住所(URL)公開しているページのURL
imageお店の写真外観や店内など、画面に載せている写真
sameAs同じお店の別の場所Instagram など、お店の公式アカウントのURL
menuメニューのページ飲食店で、メニューを載せたページのURL

入れ方 ― JSON-LD で1か所にまとめて書く

構造化データの書き方はいくつかあります。店舗のサイトなら、JSON-LD(ジェイソン・エルディー)がいちばん扱いやすい書き方です。

JSON-LD は、札を付けた情報をページの中の1か所にまとめて置く書き方です。画面の文章には手を入れません。Google も、できるだけこの書き方を使うよう勧めています。

カフェを例にすると、次のようになります。値はすべて見本です。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "CafeOrCoffeeShop",
  "name": "〇〇カフェ",
  "url": "https://example.com/",
  "telephone": "000-0000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "000-0000",
    "addressRegion": "〇〇県",
    "addressLocality": "〇〇市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Tuesday", "Wednesday", "Thursday",
                  "Friday", "Saturday", "Sunday"],
    "opens": "10:00",
    "closes": "18:00"
  }]
}
</script>

読み方は、上から順にこうです。

メニューと料金を伝えるときは、Service(サービス)に Offer(料金の札)を付けます。金額は、画面に出ている数字と同じにします。画面と違う数字を書くと、次の章の「よくある間違い」に入ります。

もう1つ。同じページに、同じお店の札を中身違いで2つ置かないこと。古いものを残したまま新しいものを足すと、機械はどちらを信じればよいか分からなくなります。

確かめ方 ― 無料の道具2つと、画面との見比べ

書いたら、確かめます。無料の道具が2つあり、どちらもURLを入れるだけで使えます。

  1. 確かめるページを用意する。公開しているページならURL、公開前ならコードをそのまま貼ります。
  2. Google の「リッチリザルト テスト」に入れる(search.google.com/test/rich-results)。Google の検索結果で使える形かを確かめる道具です。見つかった項目と、エラー・警告が出ていないかを見ます。
  3. 「スキーマ マークアップ検証ツール」に入れる(validator.schema.org)。schema.org の書き方として正しいかを確かめます。Google の表示の対象でない型も、ここで確かめられます。
  4. 画面と見比べる。店名・住所・電話・営業時間・料金が、画面と1文字ずつ同じかを見ます。道具は、この見比べまではしてくれません。
  5. 公開後は Search Console で見続ける。構造化データのエラーが出ていないかを、ときどき確かめます。見方はSearch Console の記事にまとめています。

道具で「エラーなし」でも、中身が古ければ意味がありません。4番目の見比べがいちばん大事です。

よくある間違い6つ

書き方そのものより、中身が画面とずれる間違いのほうがよく起きます。

#間違い何が起きるか・防ぎ方
①画面に無い内容を書くGoogle は、構造化データがページの内容を表していることを求めています。画面に無い情報だけを書くと、表示の対象から外れることがあります。札は、画面にあるものにだけ付けます
②表記が画面と違う「〇〇カフェ」と「〇〇カフェ 本店」、電話番号のハイフンの有無など。機械は別の店と取り違えることがあります。画面・構造化データ・Googleビジネスプロフィールの3つで同じ表記にします
③古い営業時間のまま画面だけ直して、札を直し忘れる。AIや検索が古い時間を答えると、閉まっている時間にお客様が来ます。営業時間を変えたら3か所を一緒に直します
④業種に合わない型美容室なのに Restaurant など。合う型が無ければ LocalBusiness のままにします
⑤自分で付けた星の評価を入れる自分のお店の評価を、自分のページの構造化データに書いても、Google は星の表示の対象にしません。口コミは、Googleビジネスプロフィールで集めて返信します
⑥見本の値が残るコピーした見本の「〇〇カフェ」「000-0000-0000」がそのまま公開される。公開前に、値を1つずつ自分のお店のものに置き換えたかを見ます

FAQ の構造化データは、いまどう考えるか

以前は、検索結果の下に「よくある質問」と答えが並ぶ表示がよく見られました。

いまは、Google がこの表示を出す対象を限っています。店舗のサイトでは、質問と答えが並ぶ表示は出ないものと考えておくのが安全です。

それでも、FAQPage の札を外す必要はありません。質問と答えの形で書いておくことは、検索エンジンやAIに内容を伝える手がかりになります。このとき、札の中の質問と答えは、画面の「よくある質問」と同じ文にします。

AI検索と構造化データ

AIを使った検索は、いくつものページを読んで、1つの答えにまとめます。そのとき、店名・営業時間・料金に札が付いていると、取り違えにくくなります。

ただ、札だけでは足りません。画面の文章そのものが、質問に答える形で書かれていること。Googleビジネスプロフィールの情報が、画面と同じであること。この3つがそろって、AIにも正しく伝わります。

AIの答えに載るための考え方は、AI検索対策の記事で詳しく書いています。

SEO運用代行(My Look)は、SEO・AEO の継続運用と、MEO の構築を行います。AEOは、AIの答えに載るための最適化のことです。構造化データの見直しも、ここに入ります。

見直すタイミング ― 店の情報が変わったら3か所そろえる

構造化データは、入れて終わりではありません。お店の情報が変わったときが、見直すときです。

直す場所は3か所です。①ページの画面 ②構造化データ ③Googleビジネスプロフィール。1か所だけ直すと、かえって情報がずれます。3つを同じ日に直すと決めておくと、忘れにくくなります。

R.Support では

R.Support が作るホームページは、sitemap・構造化データ・canonical まで入れて、検索に引っかかるように構成します。集客に繋がります。

公開後の文章の修正・写真の差し替えもお受けします。画面を直すときは、構造化データも同じ中身にそろえます。24時間のネット予約・注文の受付を付けるなら、24'Seven の予約受付・自動通知システムです。予約や注文は店主のLINEに届き、受けるかどうかはお店が決めます。構成をさらに強くしたいときは、SEO運用代行(My Look)で、SEO・AEO の継続運用と、MEO の構築を行います。

料金とプランは、公式サイトにまとめています。制作の内容、オプション、お支払いの流れまで、いちばん新しい内容をご覧いただけます。

料金とプランを見る → お問い合わせ →

よくある質問

Q. 構造化データとは何ですか。
ページに書いてある内容に「これは店名」「これは営業時間」「これは料金」と札を付けて、検索エンジンやAIに渡すための書き方です。画面の見た目は変わりません。札を読むのは、お客様ではなく機械です。

Q. 構造化データを入れると、検索順位は上がりますか。
入れただけで順位が上がるしくみではありません。役目は、お店の情報を機械に取り違えなく伝えることです。正しく伝わると、検索結果にパンくずなどが添えて表示されることがあり、AIが答えを組み立てるときの手がかりにもなります。表示するかどうかは、検索エンジンが決めます。

Q. 店舗のサイトでは、どの型を使えばよいですか。
まずは LocalBusiness(地域のお店)です。業種に合う細かい型があれば、そちらを使います。たとえば飲食店は Restaurant、カフェは CafeOrCoffeeShop、美容室は HairSalon です。会社の情報は Organization、ページの位置は BreadcrumbList、メニューと料金は Service と Offer で書きます。

Q. JSON-LD とは何ですか。
構造化データの書き方の1つです。札を付けた情報を、ページの中の1か所にまとめて置きます。画面の文章に手を入れずに足せるため、扱いやすい書き方です。Google も、できるだけこの書き方を使うよう勧めています。

Q. 正しく入っているかは、どうやって確かめますか。
無料の道具が2つあります。Google の「リッチリザルト テスト」は、Google の検索結果で使える形かを確かめます。「スキーマ マークアップ検証ツール」は、schema.org の書き方として正しいかを確かめます。どちらもURLを入れるだけで使えます。最後に、店名・住所・電話・営業時間・料金が画面と同じかを、目で見比べます。

Q. 構造化データで、よくある間違いは何ですか。
多いのは3つです。①画面に書いていない内容を、構造化データにだけ書く ②店名や電話番号の表記が画面と違う ③営業時間を変えたのに、構造化データが古いまま。どれも、画面・構造化データ・Googleビジネスプロフィールの3か所の中身をそろえることで防げます。

Q. FAQ の構造化データは、いまも入れる意味がありますか。
Google の検索結果で質問と答えが並ぶ表示は、出す対象が限られるようになりました。店舗のサイトでは、その表示は出ないものと考えておくのが安全です。それでも、質問と答えの形で書いておくことは、検索エンジンやAIに内容を伝える手がかりになります。

まとめ

構造化データは、店名・営業時間・料金に札を付けて、検索エンジンとAIに渡す書き方です。画面の見た目は変わりません。

店舗なら、まずは LocalBusiness(または業種の型)。書き方は JSON-LD。確かめるのはリッチリザルト テストとスキーマ マークアップ検証ツール、そして画面との見比べです。

いちばん大事なのは、札の中身を画面と同じにしておくこと。営業時間を変えたら、画面・構造化データ・Googleビジネスプロフィールの3か所を一緒に直します。

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